女性は「想像」「雰囲気」で快感を得ている
テレフォンセックスはこれまでに書いてきた通り、様々な背景によって、女性の人気を博すようになっています。でももちろん、ただ背景だけの問題ではなく、テレフォンセックスそのものが、女性から見直されているというところもあるのです。
電話を通してセックスするというと、実際のセックスに比べてあまり気持ちよくないと思う人が多いかもしれません。お互いに話しながらオナニーするというだけよりも、実際にセックスしたほうがいいだろうと思うでしょう。
ところが今は、実際のセックスよりテレフォンセックスのほうがいいと思う女性が増えているのです。
テレフォンセックスは、体の状態や行為をすべて、言葉で表現します。これが実際にセックスするよりも、興奮を呼び起こすということがあるのです。
今ではネットで、無修正のアダルト動画をいくらでも見られるようになりました。それがそれなりの興奮を呼び起こすことはもちろんです。しかしそういう時代になっても、アダルト小説の人気が衰えることはありません。特に女性に向けたレディース小説は、むしろ人気を博すようになっています。
女性はただ、セックスを見たり、したりするというだけでなく、それが言葉によって表現されることによって、興奮するいきものであるということが言えるのです。それが女性がテレフォンセックスを好む直接的な理由となっています。
テレビ電話の普及と新たなテレフォンセックス
「ライブチャット」の普及により、テレフォンセックスはまた新たな段階に入ったと言えるでしょう。
ライブチャットでは、女性はWebカメラとマイクを用意して、それをPCに接続し、それで自分のオナニーの様子を撮影します。ライブチャットにログインした男性は、Web上から、女性のオナニーの様子を見て、自分でもオナニーできるというようになっています。
女性との間では、キーボード入力によるチャットで話せるようになっています。また場合によっては、音声によって直接会話することもできます。男性のライブ映像を女性に送り、女性がそれを見ることもできます。このように「テレビ電話」によるセックスという、新しいインフラが今、急速に普及しているのです。
このライブチャットでは、女性は男性が接続した時間に応じて、男性が支払う使用料からいくらかを、収入として得ることになります。ですからこれは、女性にとっては一つのアルバイトとしてもみなされていることなのです。
お金が払われるというと、以前のテレクラや出会いサイトならば、サクラの危険性を疑ったものでした。でもテレビ電話の場合には、女性が本当にオナニーしているのか、また性器はきちんと濡れているのか、目で見て確かめることができます。ですからライブチャットには、サクラというものは存在しようがないのです。
言葉攻めでSMプレイ気分を味わえる
テレフォンセックスは、SM好きの女性からも人気です。プレイの一つとして最適だからです。テレフォンセックスは、電話によって指示を出すことができます。しかも携帯電話がありますから、時間と場所を選びません。
SMプレイには様々なものがありますが、たとえばトイレで、テレフォンセックスしながらおしっこして、その音を相手に聞かせるなどということはごく初歩的です。
露出プレイを携帯電話によって行うということも、SM愛好者から好まれています。S男性が遠くから見張りながら、M女性に指示を出します。この男女は、もちろん逆でもかまいません。この指示によって、M女性は、パンティを履かずに街を歩いてみたり、バイブを装着して街を歩いたりさせられるのです。人気のない公園の茂みでオナニーしたりなどなどと言ったことも自由自在です。
S男性はその様子を、携帯電話を通じて指示を出しながら、眺めて楽しむということになります。SMのプレイの一つとして、電話が活用されているのです。
もちろんこのような使い方は、必ずしもSM愛好者に限りません。特にSM趣味を持たなくても、普通の女性が、パートナーと刺激的なプレイをしたいという時に、電話を活用したりもしているのです。
家から出なくてもテレフォンセックスは楽しめる…人妻からの支持
テレフォンセックスの女性人気を支える一つの存在は人妻です。
人妻はどうしても、性的に欲求不満が溜まりやすい事になっています。結婚すると多くの男性は、奥さんをきちんとかまってあげません。奥さんを女性として見るよりも、母として、また主婦として見ることが増えてしまうのです。
セックスについても、結婚前は熱心にサービスしていたものが、結婚するとだんだんマンネリになり、お座なりになってしまう。自分が射精すると、奥さんのことなどかまわずに、そのまま背中を向けて寝てしまう男性も多いといいます。
そういう状況の中、欲求不満が溜まった人妻は、以前は出会いサイトにそのはけ口を見つけていました。出会いサイトでご主人以外の男性と知り合い、セックスすることにより欲求不満を解消する。でもこれは、生身の男性との直接のかかわりがあるために、場合によっては家庭を壊してしまいかねない、危険なものであることも事実でした。
ところがテレフォンセックスでは、自宅から、電話で話すだけでセックスをすることができます。相手の男性に顔や個人情報を知られることもありませんから、その場限り、二度と会うこともない、ということも難しくありません。また自分自身は電話しながらオナニーするというだけなので、オナニーの延長という感じがして、浮気をしているという罪悪感がないのです。
OLがテレフォンセックスをするのは普通になってきた
テレフォンセックス人気を支えるもう一つの女性の層は、OLです。
OLも最近では、結婚志向が薄れ、自立して一人で生活していこうとすることが増えています。生活するのに十分なお金を、女性が一人でも稼ぐことができるようになったということが理由です。経済的な意味では、何も男性に頼る必要がなくなっているのです。
そういうOLでも、セックスの欲求不満は、解消しなければなりません。男性と関わることにより、自分の時間や自由を拘束されることを嫌うOLは、それをオナニーに求めることも増えています。アダルトグッズを豊富に揃えるOLも珍しくありません。
そのようなOLたちが、手軽に自分に合わせてできるセックスとして、テレフォンセックスを利用しています。彼女たちの特徴は、携帯電話を使うことによって、時間と場所を選ばずテレフォンセックスするということです。
会社のお昼休みに、トイレや更衣室などで、テレフォンセックスするということは珍しくありません。またデパートのあまり人気のないトイレなどでテレフォンセックスする例もあります。自分がしたくなったときに、自分の都合に合わせて、利用できるというテレフォンセックスの特徴が、彼女たちによってフル活用されているのです。
学生の女の子でも安心して臨める
テレフォンセックスの人気を支えるもう一つの女性の層は、学生です。学生の女の子たちは、当然ながら性経験がまだあまりない子もいます。処女の子も多いというのが実際です。
以前はそういう女の子たちがセックスを経験する手段として、出会いサイトが一般的でした。出会いサイトで出会った男性と性行為をすることにより、性体験を積んでいく。でもこれは前にも述べました通り、たくさんの危険があります。事件に巻き込まれたり、性病が感染することもあります。
そこで性体験はしてみたいのだけれど、危険には踏み込みたくないという女の子たちが、テレフォンセックスに流れてきているのです。
今の女の子たちも、オナニーの体験は豊富に持つようになっています。アダルトグッズも、ネットから購入することにより、親に内緒で手に入れることもできるようになりました。一人暮らしの女の子ならなおさらです。
そういう女の子たちが、オナニーの延長線上にあるものとして、テレフォンセックスを楽しんでいます。オナニーのネタとして、テレフォンセックスを利用しているのです。
もちろんこのことは、携帯電話が普及して、親に知られずに自室で通話できるようになったということと無関係ではありません。インフラの発達が、テレフォンセックス人気を後押ししています。
出会い系サイトなどでの「ネット知人」の増加
出会い系サイトと言えば、以前は男女の現実世界での出会いを仲介するものでした。ところが今では、テレフォンセックスを仲介する出会い系サイトが増えていて、それが女性のオナニー人気を加速しています。
2000年頃から大きく隆盛した出会いサイトですが、その後その発展につれ、様々な事件が起こるようになりました。不用意に見ず知らずの男性と会うことにより、女性が事件に巻き込まれる。また援助交際も社会問題となりました。出会いサイトが見ず知らずの男女の出会いを仲介するものである以上、当然の結果なのですが、それが女性の出会いサイトに対する危険に目を開かせたことも事実です。
ところが最近になって、出会いサイトにも男女の間で電話による通話を仲介する機能をもったものが増えてきました。自分の電話番号を相手に知らせることなしに、通話することができるのです。これなら実際に男性に直接会う必要がありません。また個人情報を知らせる必要もありません。
出会いサイトはそれまでのテレクラと違い、プロフィールや写真によって、男性のだいたいの性格などを知ることができます。また事前にメールのやりとりをして、ある程度仲良くなってから、テレフォンセックスをするということもできます。このことがまた、女性のテレフォンセックスに対する人気を押し上げることになっています。
オナニー人気がテレフォンセックス人気を加速している
テレフォンセックスが女性に人気である背景として、もう一つ上げられることがあります。それは女性の間で、オナニーが人気となっているということです。
これは社会的な意味で女性が自立していっているということと関係があるかもしれません。以前は女性がオナニーするということは、なんとなく恥ずかしいことでした。セックスの相手がいないからオナニーするんだろう。そのように思われていた時代もありました。でも現在ではオナニーは、女性が自分自身で性欲を解消し、コントロールするための重要な手段となっています。
男性によらずに、自分自身の意思と都合によって、性欲を解消する。そのようなオナニーの性質が、女性に人気を博しています。バイブなどのアダルトグッズも、以前でしたら繁華街の隅っこの、怪しい店舗で売られるだけでした。それが今では、ネット上の見た目にもかわいい女性向けのサイトで、様々な種類のものが売られるようになっています。オナニーの体験談を連載する女性のサイトが人気となり、雑誌に紹介されるなどもしています。
そのようなオナニー人気、アダルトグッズ人気の延長線上として、「相手がいるオナニー」として、テレフォンセックスが人気であるということも言えるでしょう。
テレフォンセックスのためのインフラ普及
女性にテレフォンセックスが再び人気になってきたということの背景には、インフラの整備も見逃せません。
以前はテレフォンセックスは、自宅の固定電話で行うものでした。ですからテレフォンセックスを楽しもうと思ったら、自宅で、他に家族がいないときに限られていたのです。
ところが現在では、携帯電話が大きく普及してします。それによってもし希望するならば、自宅の自室はもちろん、それ以外のどのような場所でも、テレフォンセックスをすることができるようになったのです。
またテレクラ以外のテレフォンセックスのためのインフラとしては、以前はツーショットダイヤルだけでした。これはNTTが不特定多数との通話を仲介してくれるというものです。ところが現在は、ネット上にツーショットダイヤルを仲介する多くのサイトが出来ています。
さらにWebカメラの発達により、「ライブチャット」という、ライブ映像を見ながらテレフォンセックスができるようなサイトも多数立ち上がっています。女性はこのライブチャットに参加することにより、お小遣いを稼ぐということもできるようになりました。
このように様々なインフラの発展が、テレフォンセックスを女性にとって、身近なものにしているということなのです。
テレフォンセックスは「安全なセックス」
テレフォンセックスが日本の女性の間でも、ようやく大きな盛り上がりを見せるようになってきました。
日本はもともと、テレフォンセックスの経験者が少ないと言われてきました。2003年にあるコンドーム会社が行った調査によると、日本人の場合テレフォンセックスの経験者は全体の12パーセント。それに対してアメリカ人は54パーセント、イギリス人は52パーセントという結果があります。先進国の多くは、テレフォンセックスに積極的であるのに比べて、日本人はテレフォンセックスに消極的であると言われてきたのです。
日本でテレフォンセックスが本格的に認知を得たのは、1980年代にスタートした「テレクラ」がきっかけだったでしょう。繁華街の街頭で、テレクラのティッシュが配られる。それでテレフォンセックスの存在を知った女性も多かったのではないでしょうか。
その後テレクラは、出会いサイトの隆盛と共に下火になっていきましたが、今また改めて、その良さが再評価されつつあります。
それは一つには、出会いサイトに比べて「危険が少ない」ということが上げられるでしょう。テレフォンセックスは実際に男性と顔を合わせることがありません。また個人情報も明かす必要がありません。性病にかかる危険もありません。女性にとって「安全なセックス」であるということがあるのです。